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育児日記 45 〜Next〜
2006 / 08 / 21 ( Mon )
テルの誕生日の次の日。
8月13日、僕は会社にいた。
システム関係の部署の為、どうしても休日に出勤することが多い。
人がいると仕事を中断してもらわなければならないし、
トラブルが起こった場合、システム変更の足並みを揃えられないからだ。



more...

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00 : 21 : 20 | [育児日記]妊娠・出産編 | トラックバック(0) | コメント(10) | page top↑
育児日記 11 〜どんぐり〜
2005 / 12 / 08 ( Thu )
テルが生まれてからの10日間は疲れた。

ひっきりなしにお祝いの客が訪れ、ゆっくりテルの顔を見れるのは夜だけだった。

嬉しい事なのだが、さすがに笑顔を維持するのも難しくなっていく。

そもそも愛想がいいほうではなく、人に勘違いされるタイプなのだが、

それでも、来てくれる人に失礼に当らないように頑張った。




頑張る?




こう思っていたことが既に相手にとって失礼なのだと、

今となっては思えるが、おばちゃん達のこの質問が一番堪えた。




「可愛いでしょう?」




「ええ、そりゃもう♪」




な〜んて言えない九州男児。

本当は世界の中心で愛を叫びまくるくらいの気持ちですよ。

もうMaxHeartですよ。



これは、お父ちゃんの反応を見て楽しむマダム達の戯れだということに、

今となっては思えるが、だけど、なんか言えない。




「当たり前の事を聞くなボケェ
 俺は阿蘇山たい! 怒ればでっかい噴火山たい!」

キレンジャー


と言ったのは心の中でのことで、本当は、




「はぁ」




と笑って肯くことが精一杯だった。



たぶん、ぬるいお父ちゃんね!って思われてることであろう。

それはまだいい。

ある晩の事だ。

天気は朝から愚図つき、今日はもう客は来ないだろうと思っていた面会時間終了寸前の事だ。

お父ちゃんもお母ちゃんも仲良くしている、親戚のおばちゃんがやってきた。

ふと気が緩む。

やはり気が置けない人が来ると、口も体も自然と動く。

雨の中来てくれたおばちゃんの為に、冷蔵庫からお茶とコーヒーを取り出そうと、

お父ちゃんはみんなに背中を向けて座った。

その時である。

あの質問が来た!




「かわいいやろ〜?」




「ええ、どんぐりみたいです」




「・・・・・は!?」



「い、いや、ど、どんぐりみたいな髪型だなあって…」




見てはいけないものを見たような目を投げつけ、

おばちゃんは風のように去っていった…。



娘はこうして育っていく。

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12 : 32 : 57 | [育児日記]妊娠・出産編 | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
育児日記 10 〜微笑〜
2005 / 12 / 07 ( Wed )
学院生達が娘の鼻にチューブを通し、羊水やらなにやら(謎を吸い出す。

血のりもキレイに拭いてもらった。

2004年8月12日。

3120グラム。



不思議な感覚だった。

なんというか、頬っぺただけ熱いというか、

泣いてしまう前の感じがずっと続いているかのような、

そんな、変な感覚に包まれていた。



誰かに言いたくてたまらない。

妻を誉めてもらいたい。

生まれたこと自体が奇跡のように思えた。



小さな頭。

小さな目。

小さな掌。

小さな足。

総てが愛しい。



部屋から人が消え、妻とテルと3人になる。

カンガルー抱っこされるテル。

小さい目でお父ちゃんとお母ちゃんを交互に見る。

フッと微笑んだように見えた。



娘はこうして生まれてきた。

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育児日記 09 〜臍の緒?〜
2005 / 11 / 17 ( Thu )
切る事にだけ集中した。

もう何処にいるかということさえ忘れた。

ジャキン!

大きな音がして臍の緒は切れた。

手に残るお世辞にも心地良いとはいえない感触…

鋏の先を見て呆然と佇んでいた。



「お父さん、どんな感じですか?」

女神の微笑をたたえながら学院生が問い掛ける。

途端に頭の中が混乱した。

あまりにも集中しすぎて、何処で何をして何をすべきか咄嗟の判断が出来なかった。



(え?何?何?何言ってんの?これ?これのこと?そりゃあ…)




「硬いイカみたいです」




「・・・・・・・・・」





(!?ヤバイ…なんて言うた?俺、なんて言うた?)


思いっきり動揺する。

つうかむしろ狼狽。

アワワワ…てな感じ。



取り繕う言葉を探す。

感動する言葉を探せばいいものを、硬かったことが頭から離れない。




「古いガスホースみたいです」




「・・・・・・・・・・・怒」





娘はこうして生まれてきた。



とうちゃんアホだな〜って思ったら、
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育児日記 08 〜初仕事〜
2005 / 11 / 16 ( Wed )
「さあ、お父さん!初仕事ですよ!」

○○学院生に抱え上げられた、血まみれの嬰児を見つめる。

お腹から白く長い紐のようなものが見えている。

臍の緒だ。

お父さんの初仕事…。

感動した。

頬を伝う涙も気にせずに、初仕事に取り掛かった…



というのは後悔からくる願望で、実際は、

テンパってました…(泣

だって、

妻と子供の繋がっている肉を切るんですよ?(泣



ハサミを渡される。

○○学院生が臍の緒を曲げる。

そこにハサミを差し入れ、切ろうとした。




!?




切れません…




みんなが微笑んでいます。




切れません…




お日様も笑ってます。




切れません!!!(汗



るーるるるるっるる〜♪




今日もいい天気〜♪(泣
sazae
(調子にのってごめんなさい)

娘はこうして生まれてきた。



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育児日記 07 〜誕生〜
2005 / 11 / 14 ( Mon )
いきむ回数が多くなってきた。

にわかに慌しくなる部屋。

学院生の一人が退室する。



強く握りしめて血が通わなくなった妻の冷たい手を再度握り返す。

意外と強く握り返す妻。

早く解放してあげたい…

ふと時計を見ると、分娩室に入ってから45分が経っていた。



その時、先生がフッと現れた。

下のほうでなにかゴソゴソしているが、こちらからは見えない。

妻の声がひときわ大きくなった。

「さあ、あとひとふんばり!赤ちゃん出てきますよ!」

「ああああああああああ!」




一瞬の静寂。

みなが元気な産声を期待した。

そして、待望の第一声!

「ぶにっ」

それがこの世に生を受けた娘の第一声だった…



娘はこうして生まれてきた。



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育児日記 06 〜いきむ〜
2005 / 11 / 07 ( Mon )
妻のほうに目を移す。

顔がかなり赤くなっている。

脂汗が吹き出し、顔面も蒼白になったり紅潮したりを繰り返していた。

そして、先生が来ないまま分娩が始まった。



一生懸命、妻を励ます○○学院生。

あくまでも優しく、急かさないように、ゆっくりと励ます。

いきみたいのにいきめない妻。

でも、ここで頑張る事によって赤ちゃんの負担を減らせると思い頑張る。



声も出さず、じっと妻だけを見つめる義母たち。

きっと自分達の時のことを思い出しているのだろう。

何かのモニターを倒す僕。

ピーっと鳴り、みんなに白い目で見られる。

ごめんなさい(泣



そして、いよいよ妻の声が大きくなる。

○○学院生の合図に合わせていきみだした。

それはまるで、おまるに座り、顔を真っ赤にして気張る子供に似ていた。

と、今だからこそそう言えるが、その時は壊れるんじゃないかと思ってビビっていた。

不安だった。

速く終わって欲しいと願った。



「奥さん、もう少しですよ!!!」

と、励ます学院生

「…はい。今どれくらいですか?」

朦朧とした意識の中で、か細い声で聞く妻。

「頭が見えてますよ〜。10cmくらいかな?」

ほんとはまだ、それほど出てないのが表情に出ている学院生。

「え、まだそれぐらい?つうか…いてぇーーー!!!



娘はこうして生まれてきた。



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育児日記 05〜咆哮〜
2005 / 11 / 03 ( Thu )
ほんのりと消毒液の臭いと、適度に糊のきいた「給食着」に袖を通す。

小さい頃の記憶が蘇る。

朝起きたら布団が鼻血で血の海だった小1の夏。

入院する際、採血された自分の血を見て卒倒した小3の春…

情けない話、

血が怖いんです(泣)!!

それでも立会いをすると約束した以上、勇気を振り絞って分娩室に入った。



分娩室というか手術室は所々が青白く光っていた。

それがタイルの光だと気付く。

上を見上げると、影を作らないように工夫されたライトが、あたかも怪物のように見えた。

そして、消毒液の鼻を突く臭いと、特殊なライトのせいで、痛いくらいの静寂を味わう。

というのは妄想で、最近の歯医者みたいだった。

全体的に暖色に統一され、ベッドはバーバ・パパみたいな形だった。
20051027171019.jpg
壁からは変なラマーズ法の音楽が聞こえていた。



○○学院生が妻の足のほうに立つ。

先生が来る気配はない。

ベッドに横たわる妻の顔は見えない。

しかし、かなり痛がっているようだった。

汗で額に張り付いた髪が痛々しい。

隣の分娩室からは、か細く、時に獣の咆哮に似た声が聞こえてくる。


「うろーん

bem.jpg



娘はこうして生まれてきた。



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00 : 36 : 52 | [育児日記]妊娠・出産編 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
育児日記 04〜給食着〜
2005 / 10 / 27 ( Thu )
「○○学院の者です。今日は勉強の為に立会いをさせていただきたいんですけど」

妻の意思の確認の為に振り返る。

体はあるんだけど、いろんな意味でここにはいなかった。

それに、なんとなくそういう段取りになっている空気を感じたので了承した。

ホントは見世物みたいで嫌だったけど。



今後の赤ちゃん達の為にも妻もきっと理解してくれるはずだ!!!

ってのは後で考えた言い訳で、もうみんなテンパっててどうでもよかった。

イヨウガイマイガ。




もうこの頃になると、妻は苦悶しっぱなしになり、

前述のギリだった友人の事を思い出していた。

腰をさすって欲しい奥さん、間違ってお茶を差し出した彼。

「くぉぉの やくたたず!!!」

「・・・・・・・」




いよいよ妻が分娩室に入ることになった。

何も出来ない焦燥感から解放され、医療従事者に委ねられるという安堵感を感じていた。



分娩室の隣の予備室に入る。

この時、来ないといっていたウチの母親と妻の叔母も駆けつけてくれた。

緊迫した雰囲気が去り、何か一仕事終えたような錯覚に陥ってしまう。

その時、隣の扉が音もなくスーっと開き、○○学院のお姉ちゃんがにこやかに顔を出した。

「これに着替えてください」



「・・・はっ!?」

バタバタして忘れてた…。
立会うんだった…。



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15 : 13 : 49 | [育児日記]妊娠・出産編 | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
育児日記 03〜病院へ〜
2005 / 10 / 24 ( Mon )
その後、陣痛の間隔がだんだんと狭まり、たまに苦痛の表情を見せる妻。

時間は午前10時。

駆けつけたお義母さん(ウチから車で5分位)と一緒に、気力を振り絞って記念撮影。

ピース。



その後、病院に何度が連絡し、病院にて待機ということになった。

なかなか来てよいとは言われないと聞いていたのだが、あっさりOK。

(友人はまだ大丈夫と言われてて、それでも不安なので行ってみたらギリだった)



慎重に、でも迅速に車を走らせる。

(うう〜早く着いてくれ〜!!!)

「どけよ!うらぁ!」


と、前の車に怒鳴る。

…はずだったのだが、ウチから病院までが5分位なので、

「天気でよかったッスねぇ〜」

とお義母さんと話しているうちに到着。



30分ほど予備室(?)に入ったり、待合室に戻ってきたりを繰り返し、

入院する病室へと案内された。

病室に入った頃には、妻の陣痛もピークに近づいてきた。

その時、病室のドアが開き2人の女性が入ってきた。



娘はこうして生まれてきた。



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10 : 15 : 22 | [育児日記]妊娠・出産編 | トラックバック(0) | コメント(4) | page top↑
育児日記 02〜陣痛〜
2005 / 10 / 20 ( Thu )
テルが生まれてきたのは、昼の2時ちょっと前。

なので陣痛自体は早朝に始まった。



予定日を4日過ぎていたのだが、初産は遅れやすいという迷信と、

それまで不安がっていた妻が、予定日を迎えた時点で肝が据わるというか、

開き直るというか、異常な落ち着きを見せ、おかげでこちらも取り乱す事はなかった。


「あ、あなた…。な、なんかいつもと違う…」

「んぁ!?」

「ま、まずは病院に連絡して…」

「のぁ!?」

「お、おなかいたい…」

「ウブpbdピc@29うえ1!!!!」


ってのを想像してイメトレに励んでいたのだが、

実際は、

「ちょい起きて」

「んぁ?」

「いよいよみたい」

「いよいよ?」

「うん、いよいよ♪」

「いよいよかあ〜♪」


それから妻は、

「はらへってちゃダメだろっ?」

といってサンドウィッチを作りに早朝の台所に消えていった…



娘はこうして生まれてきた。



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14 : 14 : 26 | [育児日記]妊娠・出産編 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
育児日記 01〜妊娠発覚〜
2005 / 10 / 20 ( Thu )
ウチの娘の名前はテル。

昨年の8月に生まれた。

妻は妊娠中、昔のドラマのように流し台に駆け込むようなつわりもなく、

おなかが大きいという事以外は変わらない日常を過ごしていた。

ただ、氷だけはよくかじっていた。



結婚して3年間は、2人だけの生活を楽しむために、

あえて子供はつくらなかった。

まわりはそこはかとなくうるさかったが。



そして4年目。

なかなか授からず、それでも余裕をかまして環境を整えることにした。

「子どもが出来たら大きな車がいるね!」って、

今考えてみると、出来なかったときのことは一切考えていない、

物欲のための大義名分を唱えて契約書に判を押す。

そしてその夜、あの棒に青い線…。



娘はこうして生まれてきた。



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